会長挨拶
この度、日本ホスピタリティ・マネジメント学会会長に就任しました藤井 享(ふじい とおる)でございます。どうぞよろしくお願い申し上げます。
本学会は、ホスピタリティおよびホスピタリティ・マネジメントの学術研究団体であり、これらの領域で活動する研究者・教育者・実務者・学生に開かれたコミュニケーション(共創)の場としての学会活動を目指しております。
私達が生活する社会は、年を経るごとに全ての関係が複雑化し、不安定さを増幅しております。加えて、新型コロナウィルス感染症の拡大や、様々な災害といったこれまでにないリスクを抱える中で、第3次産業(ホスピタリティ産業やサービス産業)をはじめ、その他多くの産業においても、パラダイム転換が求められております。
一方で、情報化に伴なう自動化、システム化が進展する中、あらためて人間のあり方が問われているとともに、国境を越えて同業種・異業種を問わず企業間の相互連携へと発展、また地域間の相互連携の推進が求められております。
本学会が対象とする領域は、広義的には、国と国、国と自治体、自治体と企業、企業と企業、自然環境と人工環境などの関係であり、また、狭義的には、ヒトとヒト、ヒトとモノ、ヒトと組織、モノとモノなどの関係を表します。
本学会では、これら各要素間の関係性の本質や現象を捉え、各要素間での相互理解・相互連携・相互発展に向けた政策的提言や、普遍的な理論の構築および枠組み(フレームワーク)の構築に取り組むことで、共創的イノベーションを創出することを目的としております。
未来のより良い社会を目指し、ホスピタリティやホスピタリティ・マネジメントを理論的かつ実践的に研究される方々の本学会へのご入会・ご参加を心よりお待ち申し上げております。
令和3年9月吉日
日本ホスピタリティ・マネジメント学会
会長 藤井 享